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車いす定期安全点検証

安全点検を実施して、整備後に整備士が安全と認めたものに貼り付ける点検証になります。3色あるのは年度ごとに色を変更しているからです。色がついていると今年の点検が終わってるのか、まだなのか、施設管理者さんが一目でわかる工夫になってます。記載事項は車いす安全整備士番号と整備した日付になり、番号で誰が整備を行ったかわかります。半ラミネート加工をしており、書き込んだら全部ラミされた状態になりますので、水拭き清掃をされても問題なしです。

ちなみに令和5年度は水色となり、6年度は赤色、7年度は黄色です。当シールは八王子市にある株式会社サカモトプリンティング様にお願いして作成して頂きました。可変情報ラベルで有名な老舗の印刷会社です。

あきる野市社会福祉協議会さまの点検です。

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ずらりと並んだ車いす。これは点検が終わり、記念撮影した所ですね。全て理事長一人で点検を行いました。でもこれ、全体の1/3程度の数なのです・・。他は市民の皆様へ貸出中で、戻り次第連絡を頂いて残りを少しづつ点検します。地域福祉のため、当法人も頑張ります!

原状回復修理の様子です。

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貸し出した車いす、うっかり車で轢いてしまった(気をつけて下さいね!)との事で、アルミリムが大きく歪んでしまいリム交換になりました。ところがこのメーカーはリムだけの注文ができないらしく、アッセンブリ(セットパーツ)交換となってしまいました。幸い、フレームは無事でしたので交換後はまた貸し出しされて行きました。(某国のC騒ぎで部品到着まで4ヶ月ほど・・)

これは介助ブレーキレバー、位置の調整ですね。

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レバーが変な方向に向いていたので、正しい位置に調整しました。特にブレーキ周りは何かあったら命に直結します。こうした調整が必要だった場合は、特に入念に全体を点検します。ぶつけて曲がるほどの衝撃があったとしたら、他の部位も影響が出てるかも知れません。

介助ブレーキ本体の交換が必要になりました。

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車いすはバンドブレーキが使われている事が多く、これに万が一注油するとブレーキが効かなくなります。(肝心の部分が写ってないですね・・)今回は全体に油が染みていたので、交換せざるを得ない状況でした。様々な人へ貸し出すため、こうしたトラブルも起こり得るので、やはり点検は重要なお仕事です。気付かないで貸出してたら怪我じゃすまない事になります。これもアッセンブリ交換で色々と要らないものまで付けられまして、ストックパーツとして流用します。

キャスターに・・・

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髪の毛が巻き付いていて、回転が非常に悪い状況でした。これを放置していると動きが完全に止まってしまい、つんのめり事故に繋がります。またベアリング内に異物が混入すると最悪はキャスター交換です。今回は分解して除去、グリスアップしたら異音もなく滑らかな回転を取り戻せました。キャスターは髪の毛、犬猫の毛、糸くずなど巻き込みやすく、重要な点検ポイントです。

このように、定期的な安全点検を実施すれば防げる事故があり、異常を早期発見する事もできます。当法人は、市民の皆様がこれらの車いすを安心して利用できるように車いす安全整備士による点検を呼びかけ、また提供する事で地域福祉がより発展するよう、活動を行っております。本当に地味で目立たない仕事ですが、皆様の支援、応援、SNSで当法人の事を呟くだけでも状況は変わるかも知れません。

今後とも、特定非営利活動法人くるまいすを、よろしくお願い申し上げます。

特定非営利活動法人 くるまいす

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