令和6年8月26日、本日はあきる野市(自治体)市役所にて7台の車いす定期安全点検を実施しました。
数年前から点検の呼びかけを続け、本年度より要請を受け実施する運びとなりました。
比較的新しそうに見えますが、どれも平成15年(2003年)に配備されております。その間、明確な点検や整備は行った形跡がありませんでした。
さて、安全でしょうか?整備や点検は必要ない?事故は起きない?
我々が他の自治体で整備や点検の実施を呼びかけても、多くの自治体では「必要ない」と言われます。写真のように目に視えるものの他に、ブレーキが効かない状態の車いす、フレームが歪んでしまっている車いすなど、いつ事故が起きてもおかしくない車いすが「公共の車いす」として市民に利用させているという状況です。
車いすの耐用年数は6年と定められており、こうした車いすは10年20年、30年以上そのままの状態で使われています。福祉用具とは身体が不自由な方が利用するものであり、「置いておけば配慮してる」といった道具ではありません。安全である事が絶対条件で、管理者にはそれを維持する責任があると思います。
あきる野市ではこうした問題に向き合い、車いす定期安全点検を導入して頂きました。
今回の点検ではブレーキ調整、キャスターの毛絡みを解消したりと、様々な調整・整備を行いましたが、耐用年数を3倍以上超えているものは、整備を行っても経年劣化による不具合までは解消できません。これらを早期に入れ替えるよう、提言させて頂きました。
当法人は公共の車いすを対象に、市民の皆様が安全に利用できるように整備の呼びかけ、車いす安全整備士による整備の提供などを行っております。皆様のご支援ご助力により活動を行っておりますので、当法人を支援して頂ける方は、こちらからご支援が賜れますよう、お願い申し上げます。